今までの常識では、組織の中で「やる人はやり、やらない人はやらない」という形で放置されてきました。
今までは、その状態でも組織に求められる成果として十分だったからです。
しかし、これからの時代は、ますます人化が進むことが予想されます。
そうなると、所属するメンバーへ求められる仕事の種類が多岐にわたることになります。
これまでの「苦手だから、やりたくない」という理由のもと、個人の価値観による選択は適用しなくなります。
私が支援に入る企業内でも、成長期で十分な人材確保が実現できる環境で展開してきたころは、役割分担と専門職化を進めてきましたが、成熟期で人材確保が十分に行なえない環境では、利益確保のために省人化と多能工化を進める動きが高まっています。
外部環境は、今まで以上のスピードで変化しています。
環境変化に対応する変化ができない人ばかりの組織やチームは、成果を出すことができません。
だからといって、採用困難な環境では、人を入れ替えることもできません。
そのまま放置すれば、衰退の一途をたどることになります。
したがって、今いるメンバーで変化に対応する必要がありリーダーには、変化に対応できる粗織構築が求められます。
山北陽平「結果を出すリーダーほどこだわらない」フォレスト出版による
省人化:人を省くことで効率化を進めること
多能工化:一人で複数の業務や工程をこなすスキルを持った従業員を育成すること
- 人員削減で一人一人が様々な仕事を受け持つことになるため
- 成長期には従業員に専門的な仕事に集中させ、成熟期には少数の従業員に複数の仕事をさせる傾向がある。
- リーダーは従業員を状況に適応させながら組織を作っていく必要がある。